【地元大学生レポート】マッチだけに、ハマっちまう!?姫路・日東社でマッチの歴史とものづくりを体験!
- 掲載日
- 2026.10.30
- 最終更新日
- 2026.11.04
つばさ!めき!わかりも!みんなそろってマッチ特戦隊!今回私たちは、姫路市にある数少ないマッチ工場、日東社の本社を訪問しました!マッチの魅力やマッチ箱づくり体験を楽しんできました!皆さんにマッチの魅力をお届けしていきます!
- 居住地
- 兵庫県小野市
- 趣味
- ダンス

マッチ特戦隊、いざ出動!
「最近マッチを使ったことある?」と聞かれて、「ある!」と即答できる人は意外と少ないかもしれません。私はないです(笑)
でも実は兵庫県姫路市は、かつて全国有数のマッチ産地だったことをご存じでしょうか?
こんにちは。兵庫県立大学に通う3回生のつばさ、めき、わかりもです。今回私たちは、「マッチ特戦隊」(某ギニュー特戦隊をリスペクトしています!)として、創業126年の歴史を持つ日東社本社を訪問し、工場見学やマッチ箱づくり体験、さらに専務へインタビューまでさせていただきました。「姫路といえば姫路城」というイメージが強い中で、もっとこの地域に根ざした魅力を伝えられるような場所はないだろうかと考え、訪問させていただきました。
「マッチなんてもう古い」なんて思っていた私たちが、帰るときにはすでにマッチの虜に。
今回は、そんなマッチの魅力をたっぷりお届けします!
マッチ特戦隊:左から「わかりも」「めき」「つばさ」
まずはマッチの歴史を知る!
最初に案内していただいたのは、マッチの里ミュージアム。
ここでは、日本のマッチ産業の歴史や日東社の歩みについて、日東社の専務である大西潤さんより学びました。
実は日本で本格的なマッチ製造が始まったのは明治時代。その技術をフランス・パリから持ち帰った清水誠氏によって広まり、神戸港を中心に輸出が盛んだったことから、神戸や姫路でマッチ産業が発展したそうです。最盛期には姫路市内だけでも複数のマッチ工場が存在し、日本有数の産地だったというお話には驚きました。
お話される大西専務
館内には、昔実際に使われていたマッチ箱や広告マッチが数多く展示されていました。中でも印象的だったのが広告マッチです。今では見かけることはほとんどありませんが、昭和の頃は喫茶店や旅館、銀行などでお店の名前などが印刷されたマッチが広告として無料で配られていました。

デザインもそれぞれ異なり、カラフルでレトロなラベルを見ていると、「これが本当に無料で配られていたの?」と驚くほど。一つひとつに個性と魅力が詰まっていて、昭和に作られたとは思えないほどおしゃれなものや、思わずクスッと笑ってしまうようなユニークなデザインまで、見ているだけでわくわくしました。
マッチの里ミュージアムに展示されていた数々の広告マッチ
特に私は、チェロを弾いているかわいらしいカエルが描かれた広告マッチに一目惚れ。このレトロな雰囲気が逆にオシャレですよね。
チェロを弾くカエルが描かれた広告マッチ
お話の中では、戦後から広告マッチの人気が高まったことでマッチ需要が大きく伸び、多くのメーカーが参入するようになったそうです。一方で、その後はライターの普及によって需要が減少し、現在では国内で一貫生産を続けるメーカーはごくわずか。展示されていた広告マッチたちは、姫路が日本のマッチ産業を支えた歴史を語る貴重な資料でした。
マッチにもこんなに長く、深い歴史があっただなんて...
工場見学へ!...ところがまさかの展開?
いよいよ楽しみにしていた工場見学!
ところがこの日は、なんと機械のメンテナンス日。
「タイミングが悪い~!」と思ったのですが、逆に普段は見ることの出来ない、機械を整備している様子を見ることができました。
工場では、一日に約600~700万本、箱にすると15万箱ものマッチが生産されています。機械生産はなんと、約55~56年前から始まっていて、今でも社員の方々が自らメンテナンスを行いながら大切に使い続けているそうです。こちらの写真は、マッチの頭薬を塗布する設備なのですが、メンテナンスのため動いていなかったです(泣)。この日は白い頭薬が生産されている日でしたが、赤い頭薬も数多く生産されているそうです。
頭薬を塗布する設備
また、火を扱う工場ならではの安全対策にも驚きました。マッチ棒の先端につける頭薬と箱の側面に塗る横薬は別々の場所で管理させ、工場内でも離れたところで作業を行うようにされていました。作業する人は長靴を履き替え、機械の摩擦による発火を防ぐため、日頃から細かな点検を欠かさないそうです。
横薬を塗布する設備
私たちが見られなかった頭薬をつける工程も、管理が徹底されているからこそ安全に工場生産できているんですね。
ある意味、とてもレアな工場見学になりました(笑)。動いてるのも見たかったな~
世界に一つだけのマッチ箱作り!
工場見学の後は、お待ちかねのオリジナルマッチ箱づくり。好きな絵を描き、自分だけのマッチ箱を作ります。さらに中に入れるマッチもカラフルなものを自分で選べるので、それぞれの個性あふれる作品を作りました!
デザインを考えている時間は、私たち三人にしては珍しく真剣そのもの。「どんな絵にしよう?」とそれぞれが自由にオリジナルマッチ箱づくりに取り組みました。
マッチ箱デザイン考え中...
これが私たち三人が作った作品たちです!!

自分が作ったのは、このカエルの絵が描かれたものです。「あれ?これどこかでみたような?」と思ったそこのあなた!!そう、これは先ほども紹介したマッチの里ミュージアムに展示されていた広告マッチの一つで、私が一目惚れしたチェロを弾くカエルです。一目見たときから私のお気に入りだったので今回私のオリジナルマッチ箱に描かせていただきました。最初は「ちゃんと描けるかな...」と少し不安でしたが、いざ完成させてみると想像以上の出来栄え!自分で言うのもなんですが、「めっちゃ上手くない?」と少し自画自賛してしまいました(笑)。そして私は欲張って全種類のカラーマッチを選んで、世界に一つだけのオリジナルマッチが完成しました!大満足です。

「せっかく見学ツアーに参加いただいたのでお土産としてマッチを持ち帰ってほしい」という思いから始まった体験だそうで、市販品では味わえない特別感があります。
完成したマッチ箱を見ると、「これを使うのはもったいない!」という気持ちに。思い出が、そのまま形に残る体験ができました。

インタビューで知った“マッチの今”
改めて、大西専務に直接インタビューをさせていただき、マッチの歴史や魅力についてお話を伺いました。特に印象に残ったのは、「ライターがある中で、なぜマッチを作り続けるのか」という質問への答えでした。返ってきた言葉は、「一番はプライドです。」

国内のマッチメーカーが年々減少する中でも、「マッチ文化を次の世代へ残したい」「国内で一貫生産を続ける最後の砦として作り続けたい」という思いを語ってくださったことが、とても印象に残りました。
マッチの魅力には、擦った瞬間に広がる硫黄の香りや、火をつけるというライターにはない動作そのものの楽しさがあります。さらに、マッチ取引が一時期ストップしていたあるコンビニ会社が、能登半島地震の影響からかマッチの需要が改めて見直され、取引が再開したというお話を聞きました。マッチは「最後の砦」としての役割も担っている側面もあるのだと感じました。
また、若い世代にも興味を持ってもらえるように、ここ最近販売を開始したばかりの「ブルーラベルマッチ」というものも紹介してくださいました。

お香やキャンドルを楽しむような若者をターゲットにしたこの商品は、従来のマッチとは一味違い、白と藍色を基調としたシンプルでスタイリッシュなデザインが特徴的です。「昔ながらのマッチ」のイメージとは大きく異なり、「これなら若い人も手に取りたくなる!」と感じました。実際に、テレビの取材やSNSで取り上げられる機会が増えており、「忙しいんですよね」と誇らしげに軽くつぶやいていました(笑)。
昔ながらの製品を守るだけでなく、「未来につなげる努力」も同時に続けている姿勢がとても印象的でした。
マッチを手に取ればきっと、見方が変わる。
正直、訪問する前は「マッチなんて昔の道具」というイメージしかありませんでした。「ライターとか電気とかあるし、もうマッチって必要なくない?」なんてことも思ったり。
しかし、実際に工場を見学し、話を聞き、体験してみると、マッチ一本一本には150年以上受け継がれてきた技術やこだわり、そして職人たちの誇りが詰まっていることを知りました。
姫路には世界遺産だけではない、地域に根ざしたものづくりの魅力があります。
皆さんもぜひ日東社を訪れ、自分だけのマッチを作りながら、「火をつける」という昔ながらの文化に触れてみてはいかがでしょうか?
きっと帰る頃には、私たちマッチ特戦隊のように、「マッチってこんなに面白かったんだ!」と思えるはずです。
DATA
株式会社日東社
住所/〒672-8014 兵庫県姫路市東山524
TEL/079-246-1561
アクセス/山陽電鉄「八家駅」から徒歩約7分
営業時間/9:00~17:00(平日)
定休日/土・日・祝日
料金/大人(19歳以上)2,500円、小人(6~18歳)2,000円
見学・体験/要事前予約
HP/ 株式会社日東社公式サイト https://www.nitto-sha.co.jp/

















