都会と自然がちょうどいい場所・兵庫。港町と温泉文化をめぐる旅

都会と自然がちょうどいい場所・兵庫。港町と温泉文化をめぐる旅

日本に住んで数年。
 それでも実は、兵庫県を「観光」としてしっかり巡ったことが一度もありませんでした。

仕事で三ノ宮駅に降り立ったり、街を少し歩いたことは何度もあります。
でもそれはあくまで仕事の合間で、観光と呼べるほどの時間ではなく、兵庫はずっと「いつか行きたい場所」のままでした。

それがついに変わったのが、最近、兵庫を丸一日かけて巡り、ワクワクするような面白いスポットをたくさん訪れたときでした。今回は、ぜひその体験を皆さんにシェアしたいと思います!



居心地の良いカフェから始まる、兵庫旅の一日

旅の始まりは、神戸市内・駅から徒歩数分の小さなカフェ”greenery”。
アクセスは簡単ですが、何より印象に残ったのはオーナーさんの人柄でした。
とてもフレンドリーで、質問にも気さくに答えてくれる温かい雰囲気。



ベジハムサンドと「サーモン」サンドの両方を試しました。
 正直、どちらも本当に美味しかったです。 特に驚いたのが「サーモン」で、実は薄くスライスしたにんじんで作られています。言われなければ気づかないほど完成度が高く、印象に残りました。



ここでは、食の選択肢が“特別対応”ではなく、自然に用意されています。
 そのさりげなさが、兵庫らしい懐の深さと居心地の良さにつながっていると感じました。


 ■greenery(神戸)

住所:〒650-0024 兵庫県神戸市中央区海岸通4-5-6
アクセス:JR/阪神 元町駅から徒歩約8分(神戸駅からも徒歩圏内)
営業時間:8:30~17:00(L.O.16:00)
定休日:不定休
公式サイトhttps://greenerykobe-jpn.com/


街と海が同時に広がる、港町・神戸の風景

次に向かったのは、ウォーターフロントエリアのメリケンパークと神戸ポートタワー。

展望台からの景色は本当に圧巻。
片側には街並み、もう片側には広がる海。

印象的だったのは、ただ景色を見るだけで終わらない点。
 屋内外のデッキ、カフェやギフトショップ、そしてデジタル演出を取り入れたミュージアムのような空間が広がっていて、歩いているだけで楽しい場所でした。


ポートタワー、オリエンタルホテル、そして有名な「BE KOBE」モニュメント。
兵庫の中でも、神戸らしさを象徴するエリアです。


■神戸ポートタワー(神戸)

住所:〒650-0042 兵庫県神戸市中央区波止場町5-5
アクセス
  JR神戸駅より徒歩約15分
神戸市営地下鉄海岸線「みなと元町駅」出口2より徒歩約5分

営業時間
  9:00~23:00(最終入場 22:30)

入場料
大人:
・展望フロア+屋上デッキ 1,200円
・屋上デッキのみ 1,000円

小学生~中学生:
・展望フロア+屋上デッキ 500円
・屋上デッキのみ 400円

未就学児:無料

公式サイトhttps://www.kobe-port-tower.com/en/


異国情緒が色濃く残る、北野異人館街

北野異人館街に到着して、まず思ったことは――
「え?ここ、本当に日本?」

ヨーロッパ風の洋館が立ち並び、海外に来たような景色が広がります。

これらの建物は、神戸が開港した後に丘の上へ移り住んだ外国人商人や外交官、医師たちのかつての住居だったそうで、建てられたのは明治時代から1900年代初頭にかけて。現在はテーマ別の小さなミュージアムとして保存されており、赤レンガの風見鶏の館、淡いグリーンの萌黄の館、石板張りのうろこの家など、それぞれが当時の住人のヨーロッパ的な趣味や美意識を今に伝えています。



どの館もとても見応えがあり、ひとつ見終わるたびに、次の建物を見に行くのが楽しみで仕方ありませんでした。
時間が限られていて、周るべき館も多かったのですが、なんとかすべての建物を巡ることができました!



■神戸北野異人館街(外国人居留地)

エリア:神戸市中央区 北野町/山本通の高台エリア
アクセス
  JR・阪急・阪神 三宮(神戸三宮)駅より徒歩約15分(坂道)
新神戸駅(新幹線/地下鉄)からも徒歩圏内
営業時間・入場料
通りやエリア自体は常時開放。
各異人館はミュージアムやカフェとして営業しており、それぞれ営業時間・入館料が異なります(多くは日中営業)。
公式情報https://www.kobeijinkan.com/en


港の歴史と、忘れてはいけない記憶

次に訪れたのは、神戸海洋博物館。
 神戸の港の歴史は、中世に重要な港として栄えた「兵庫津(ひょうごのつ)/大輪田泊(おおわだのとまり)」に始まります。
 1868年、神戸港(兵庫港)が国際貿易港として正式に開港したことで、街は一気に日本と世界をつなぐ玄関口へと姿を変え、近代的な海運の分野でも先駆的な役割を果たしてきました。今も神戸がどこか国際的な雰囲気を感じさせるのは、こうした背景があるからだと思います。
 館内では精巧な船の模型や、隣接する川崎重工の展示エリアなどを見学でき、見応えは十分。

博物館の後は、1995年1月17日の阪神淡路大震災で損壊した旧港の遺構へ。
 私は当時まだ生まれていませんが、実際にその場に立つと、突然襲った被害の大きさと悲しみが胸に迫り、言葉を失いました。



■神戸海洋博物館(Kobe Maritime Museum)

住所:〒650-0042 兵庫県神戸市中央区波止場町2-2(メリケンパーク内)
アクセス
  JR/阪神 元町駅より徒歩約10~15分
地下鉄海岸線 みなと元町駅より徒歩約5~8分
営業時間:10:00~18:00(最終入館17:30)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
入館料:大人900円、小~高校生400円
公式サイトhttps://kobe-maritime-museum.com/about/


旅の途中で出会った、温かな体験

旅の中でも特に印象に残っているのが、神戸の中心から車で約60分の猪名川町にあるコケリウムのワークショップ。

とても家庭的で温かい空間で、先生は知識が豊富で親切。
 ご家族の方々も含め、終始リラックスした雰囲気が流れていました。

ひとつだけ注意点を挙げるとすれば、
 完成した作品はとても繊細なので、持ち運びには十分気をつけることです。

■苔リウム工房猪名川

住所:〒666-0225 兵庫県川辺郡猪名川町木津東山10−6
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜日・日曜日
料金:1時間 3,500円
公式Instagramhttps://www.instagram.com/kokeriumkoubouinagawa/

兵庫のもう一つの表情|城崎温泉へ

旅は兵庫県北部・城崎温泉へと続きます。

昔ながらの温泉街の雰囲気を残しながら、
静かすぎず、観光地化されすぎてもいない、ちょうどいいバランス。

街には7つの外湯があり、宿泊した小林屋では、すべてを巡れるフリーパスが付いていました。浴衣で温泉街を歩きながら湯めぐりをする時間は、とても贅沢です。

特に心に残ったのは、支配人をはじめとするスタッフの方々の姿勢。
この場所を本当に大切にしていることが伝わってきて、「また来たい」と自然に思えました。

街全体にベジタリアン・ヴィーガン対応のお店が意外と多く、事前相談でハラール対応が可能な場所もあると知り、兵庫の懐の深さを感じました。

■小林屋(城崎温泉)

住所:〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島369
アクセス:JR城崎温泉駅より徒歩約5分
チェックイン:15:00
チェックアウト:~10:00
公式サイトhttps://kobayashiya.co.jp/


足湯カフェでひと息

駅の出口のすぐ近くには「お芋とカヌレ 城崎足湯カフェ」があり、旅の始まりや締めくくりはもちろん、外湯めぐりの合間に立ち寄るのもおすすめです。

こちらのカフェでは、その名の通りさつまいもを使ったスイーツとカヌレを中心に楽しめるお店。テーブル席のほかに足湯のスペースがあり、足元をじんわりと温めながらスイーツやドリンクをいただくことができます。


お芋とカヌレ – 城崎足湯カフェ

住所:〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島86
アクセス:JR城崎温泉駅より徒歩約1分
営業時間:9:00~18:00
(フード L.O.17:00/ドリンク L.O.17:30)
定休日:不定休
公式Instagramhttps://www.instagram.com/kinosaki.ashiyu.cafe/


何度も思い出してしまう、旅のランチ

今回の旅で一番印象に残った食事は、間違いなくランチでした。
 価格は4,500円でしたが、内容を考えると十分に価値があります。


コース構成はとてもよく考えられており、
 通常コースとベジタリアンコースの両方が用意されていた点も好印象。

最初にバターや牛乳の可否まで確認してくれるなど、
 スタッフの対応も非常にプロフェッショナルでした。

高級感がありながら堅苦しさはなく、
 屋内に美しい滝があるホテルのロビーも含め、兵庫らしい上質さを感じる空間でした。

レストラン Ricca(城崎)

住所:〒650-0024 兵庫県神戸市中央区海岸通4-5-6
アクセス:JR城崎温泉駅より徒歩約25分、またはシャトルバスで約10分
営業時間
ランチ 11:30~14:00(L.O.13:00)
ディナー 17:30/18:00/18:30 最終スタート(21:30閉店)
当日予約受付:14:00まで
定休日
ランチ 火曜日
ディナー 不定休
公式サイトhttps://www.nishimuraya.ne.jp/shogetsu/en/cuisine/ricca/


肩の力を抜いて楽しめた、兵庫の旅

兵庫出身の友人たちはよく、「にぎやかな都市でありながら、自然も身近に感じられる、そのバランスの良さが本当に地いい」と話してくれます。
 神戸の港町の風景から、城崎温泉という温泉街までを巡る、充実した今回の旅を通して、その理由がようやく腑に落ちました。

山の手に点在する異国情緒あふれる洋館を訪れ、美味しいものをたくさん味わい、海洋博物館や近隣の百貨店を巡りながら、神戸港とともに歩んできたこの街の豊かな歴史にも触れることができました。

これまできちんと兵庫を訪れてこなかったことが不思議なくらいですが、次に戻ってくる日もそう遠くはなさそうです。
 また近いうちに。

掲載日
2026.03.10
最終更新日
2026.03.10

Alex Niwataは、日本在住のアメリカ人コンテンツクリエイター兼モデル。

日常の暮らしや日本文化、そして地域ならではのユニークな体験を、120万人以上のグローバルなフォロワーに向けて発信している。

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庭田アレックス
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