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城下町”洲本”と海沿いの温泉地。淡路島洲本の楽しみ方
淡路島に絶景のオーシャンビューが広がる温泉地があるのを知っていますか?
洲本温泉は歴史ある城下町や、白浜の海水浴場、レトロな街並み、淡路グルメと出会えるスポットなど、たくさんの見どころが詰まった宝箱のような温泉地です。
洲本ってどんなところ?

▲洲本市は淡路島の東側中央に位置しています。
兵庫県と四国をつなぐ淡路島は、瀬戸内海で1番大きな島です。長い歴史があり、日本誕生の神話を伝える古い書物には、日本で最初に生まれた島が淡路島だったと書かれています。
そんなロマンに溢れる淡路島の真ん中に位置するのが洲本市です。
その市街地は、中世に洲本城が築かれてから城下町が整備され、近世には淡路島の政治、経済、文化の中心地として発展しました。今も城下町時代の町割りが残っていて、その歴史を体感することが出来ます。

そんな洲本をはじめ、島の歴史と文化を深く掘り下げた内容について学べる「洲本市立淡路文化史料館」を訪れるとより洲本への理解を深めることができるでしょう。
古代から現代に至るまでの歴史的な工芸品や資料が豊富に展示され、訪れる人々に島のユニークな歴史を伝えています。特に、島の伝統行事や祭りに関する展示は、その魅力を存分に伝えています。

▲史料館内では、淡路島の代表的な民俗芸能である淡路人形浄瑠璃に関する展示品も多くあります。
中でも、淡路島の民俗芸能「淡路島人形浄瑠璃」の展示が一際目を引きます。精巧な人形や舞台装置が展示されており、淡路島が誇るこの芸能の歴史と魅力を余すところなく紹介しています。訪れる人々は、その美しさと技術の高さに感動し、淡路島の文化に対する理解を深めることができるでしょう。

▲洲本温泉のホテル「淡路夢泉景」の露天風呂
そんな歴史を感じる市街地から海の方へ移動すると現在は海辺に温泉宿が並び、オーシャンビューの絶景を見ながら温泉に入る体験が出来ます。洲本温泉として知られており、多くの旅行者から人気のある場所になっています。
神戸から淡路島へ。もっとも簡単なアクセスはバス
そんな淡路島は兵庫や大阪に暮らす日本人にとっては、もっとも身近なリゾート地といったイメージがありますが、まだ外国人旅行者にはあまり知られていないので、その分、静かで落ち着いた環境の中で、自然や温泉、美食を存分に楽しむことができます。
実は淡路島には電車がありません。そのため淡路島に行くには、本州と島をつなぐたったひとつの橋、明石海峡大橋を車で渡る必要があります。
▲明石海峡大橋
明石海峡大橋は、全長が世界第二位の吊り橋で、その圧倒的な長さと景観が特徴です。
車での移動は、はじめて日本を訪れる旅行者にとって、少し高いハードルに感じるかもしれません。
しかし、神戸から出ている高速バスを利用すれば簡単に淡路島に行くことができます!
神戸一の繁華街がある三宮駅に、バス乗り場「三宮バスターミナル」があります。洲本行きの高速バスの乗車料金は片道2,020円。洲本までは約1時間30分の道のりです。
三宮バスターミナル内にある、JRバスチケットカウンターで販売されている「北淡路バス乗り放題きっぷ」が、バスの旅をもっと気軽なものにしてくれます。

▲青が1日チケット、ピンクが2日チケッ
対象地域は洲本を含む淡路島の北側(北淡路)に限られますが、路線バスやコミュニティバスが乗り放題になる便利なチケットです。
種類がいくつかありますが、おすすめは「2日間フリー券」(おとな3,500円 こども1,750円)。北淡路エリアと神戸(三宮バスターミナル・新神戸駅・神戸空港)をつなぐ高速バスが、行きと帰り合わせて2回無料で乗車できます。
チケットの使い方は簡単で、バスの乗車時に運転手に見せるだけです。
高速バスの路線図や、乗り降りの方法については、淡路交通バス株式会社の公式サイトに詳しく掲載されています。
城下町から温泉地へ。歴史を感じるレトロな街
洲本の旅のはじまりは、高速バスの発着地である洲本バスターミナルから。バスを降りるとすぐ目の前に見えるのが洲本港です。

▲洲本港
現在、淡路島と本州は明石海峡大橋で繋がっていますが、橋が開通した1998年より前は、船しかありませんでした。洲本港は本州から淡路島へ、人やものを運ぶための中心的な港だったのです。
街を歩くと、通りがグリッドに整備されていることに気づきます。これは、今から約500年前、洲本城の城下町として栄えた名残なのだといいます。
▲レトロこみちの一角にあるお店「なべ秀陶器店 GARŌ」
レトロこみちと名づけられた通りも、城下町のころから変わらずある古い通りのひとつ。古い家屋や町家が多く残っており、空き家となった建物をカフェやショップとして活用しています。
詳しく知りたい方はこちらの記事もチェック!
https://www.hyogo-tourism.jp/world/note/12

▲紡績工場や倉庫として使用されていた赤レンガの建築群
洲本バスターミナルから歩いて1分の場所にあるレトロな赤レンガ建築も、洲本の歴史遺産です。今からおよそ100年前に洲本の一大産業だった紡績の工場や倉庫の跡地で、現在はその印象的な建物を活かして、複合施設や図書館、淡路島グルメが楽しめるレストランなどに活用されています。
詳しく知りたい方はこちらの記事もチェック!
https://www.hyogo-tourism.jp/world/note/14
海沿い温泉地ならではの絶景オーシャンビュー温泉
▲洲本温泉のホテル「淡路夢泉景」の露天風呂
見どころ満載の洲本ですが、なんといってもオーシャンビューの温泉が特別な体験です。
海沿いの温泉地という立地を生かして、海が見える露天風呂や、オーシャンビューのお風呂つき客室など、ホテルや旅館が工夫をこらしたお風呂をつくっています。
そのなかには、船で湯めぐりができるめずらしいサービスを提供しているホテルもあります。
▲海のホテル 島花の湯めぐり専用グラスボート
宿泊客専用のグラスボートで系列のホテルまで送迎してくれるサービス。ほんの数分の船旅ですが、遠くから海を眺めるのと船に乗るのとでは海の見え方がまったく違い、驚きます!

▲波の穏やかな湾のなかでゆったりクルーズ
まず感動するのが穏やかな波と透明度の高い海。船上で爽やかな潮風を感じるひとときは想い出に残る貴重な体験でした。
乗客が一人でも運行してくれるので、運がよければ貸し切り状態で船旅気分を楽しめますよ。
海が舞台のユニークアクティビティ
せっかく洲本を訪れるなら、海沿いのホテルだからこそできる、ユニークなアクティビティに参加するのはいかがでしょう?
兵庫県では、2025年の大阪・関西万博に向けて「ひょうごフィールドパビリオン」を実施しています。県全体をひとつのパビリオンと見立て、各地域のSDGsを体現する農業や環境保護活動を見て、体験し、学ぶプロジェクトです。
詳しくはこちらをご確認ください。

「日本文化×海体験」 旅館が提供するグラマラスな釣り体験で、あなたも今日から日本と海が好きになる。
洲本温泉のホテル「あわかん」では、ホテルすぐ眼前に広がる海をプライベート釣り場として宿泊客に解放し、海釣り体験を楽しめます。
宿泊客の多くが参加するというこのアクティビティ、実際に体験してみると、淡路島の海の豊かさにすぐ気づくことができます。
透明度の高い海は、目で見えるほどたくさんの魚が泳いでおり、それだけでも子供たちは大興奮!

▲旗には「私が釣りました!」と書いてあります
釣った魚は自分で調理法を選んで、ホテルのシェフに調理してもらうことができます。その日自分で釣ったお魚を夜ごはんで食べられるなんて驚きです!新鮮な魚のおいしさ、命のありがたさを感じることができます。

ちなみに釣り場のスタッフはみな、釣り好きばかり。言葉が通じなくてもジェスチャーで釣り方のコツを教えてくれたり、釣れたら一緒に喜んでくれたり、初心者でも心から楽しむことができました。
洲本エリアは、豊かな歴史と文化が息づく場所で、かつての城下町の面影、大正時代の建造物などを体感することができます。また、現在では海沿いの温泉地だからこそできる絶景温泉に入り、新鮮な海鮮を味わい、そこでしか出来ない”海”の体験を洲本温泉に滞在して体験してみてください。
洲本エリアの語りきれない魅力、また少し滞在を伸ばして淡路島全体を巡るサイクリングコースについては下記の記事からチェックしてみてください。
国生みの島、淡路島を巡るサイクリングコースについてはこちら!
https://www.hyogo-tourism.jp/world/note/13
その他、洲本でしかできない様々な体験を是非実施に訪れて、体験してみてください。
洲本の食を堪能したい方はこちらをチェック!
https://www.hyogo-tourism.jp/world/note/14
洲本の城下町の面影を残す路地裏でレトロを体感したい方はこちらをチェック!
https://www.hyogo-tourism.jp/world/note/12
スポット紹介>
洲本城跡
住所:〒656-0023 兵庫県洲本市小路谷1272(Google map)
営業時間:常時無料開放
定休日:なし
サイト:なし
洲本市立淡路文化史料館
住所:〒656−0024 兵庫県洲本市山手1-1-27(Google map)
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日:月曜日、年末年始(12/28~1/4) ※月曜日が祝休日のときは、翌平日が休館。
日本語サイトのみ:https://awajishimamuseum.com/
海のホテル 島花
住所:〒656-0023 兵庫県洲本市小路谷1277-5(Google map)
サイト:https://www.shimahana.com/en/
あわかん
住所:〒656-0023 兵庫県洲本市小路谷1053-17(Google map)
サイト:https://www.awakan.com/en/
https://www.awajishima-kanko.jp/access/en.html
画像を加工できないので、写真に補足説明を入れて洲本の位置を示すようにします。
画像の使用許可取得済みです
追記文章。
Date : 2024.08.15


