東・北播磨に伝わるものづくりや食文化、文化財に親しむ大人旅 Modelcourse

明石海峡が生み出す漁場に恵まれ、年間100種類以上の魚が水揚げされる明石浦。生きた魚を扱う活魚セリは全国的に珍しく、昼間にセリが行われることから「昼網」とも呼ばれます。

明石浦漁業協同組合のセリ見学では、仲買業者のほか地元の寿司屋や魚屋など、数十人がセリに参加する様子を間近で見られます。跳ねるほど活きのいい魚がレーンに乗って次々と目の前に運ばれ、数秒で競り落とされる様子は圧巻です。口溶けなめらかで特においしいとされる“一番摘み”の「明石のり」も販売していますよ。

セリを見学した後は、明石の新鮮な魚を贅沢に使った寿司を堪能して。

※セリ見学は新型コロナウイルスの感染状況によって開催を見合わせる場合があります。

江戸時代に海運の要所として栄えた高砂町。歴史的景観形成地区や日本遺産に指定された建物が並ぶ、レトロな雰囲気が魅力です。

江戸時代に海運業や港湾改修で活躍した工楽松右衛門(くらくまつえもん)の、築200年を超える貴重な旧宅や、明治初期に建築された「三連蔵」など、貴重な建築物をじっくり見学して。

「御影屋」では、日本最古の帆布(はんぷ)「松右衛門帆」を使ったカードケース作りのワークショップに参加できます。約15～25種類の柄から好きなものを選び、ボタンを付けて完成！10分ほどの体験なので、気軽に参加できます。

国宝や重要文化財を多数保有する「鶴林寺(かくりんじ)」。聖徳太子ゆかりの寺院で、「播磨の法隆寺」とも呼ばれます。

思わず立ち寄りたくなるスポットが充実しているのも魅力の一つ。パワースポット「ふりきる門」や、まるでウインクしているように見えると話題の「摩虎羅(まこら)大将」、盗まれた上に壊されそうになり「あいたた」と声を出したと伝えられている「あいたた観音」など……エピソードを知ると、境内巡りがより楽しくなりそう。

本堂では、疫病除けの「角大師」のお札も授与してもらえます。こちらもぜひチェックして。

“金物の町”として知られる三木市。戦国時代に三木の復興のため金物文化が盛んになり、代々受け継がれてきた技術を生かした品質と性能の良さが、全国的に高く評価されています。

昭和10年創業の「三木刃物製作所」では、包丁作りを体験することができます。職人さんの指導を受けながら、包丁の荒研ぎに挑戦！自分で磨いた包丁は一層愛着がわいて、日々の料理が楽しくなりそうですね。時間があれば、1日かけて包丁を仕上げてもらう様子を見学することもできますよ。包丁は後日郵送してもらえます。ぜひ体験して、三木の金物文化に触れてみて。

安土桃山時代から小野市を中心に製造が始まり、伝統的工芸品にも指定されている「播州そろばん」。小野市はそろばんの生産量日本一を誇り、市内の「そろばんビレッジ」では、オリジナルのそろばん作りが楽しめます。

作れるそろばんは桁数違いなど全3種類。5色の枠と11色の玉を自由に組み合わせて、世界に1つしかないそろばんを作ることができます。
そろばんを使ったアクセサリーも販売。自分用はもちろん、お土産にもおすすめです♪

体験を楽しんだ後は、市内の飲食店で小野のご当地グルメ「おの恋ホルモン焼きそば」を召し上がれ。

鎌倉時代初期に建立された「浄土寺」。国宝・浄土堂内にある高さ約5.3メートルもの阿弥陀三尊立像に注目を。西日が射しこむと、ご来迎のような荘厳な雰囲気に包まれます。

塔頭の歓喜院には、美しい旬の花が描かれた月替わりのご朱印や、副住職手作りの「おみくじ人形」など、心惹かれる授与品も。阿弥陀仏をイメージした『あみださん』や『ほとけの子』、『福猫・福犬』など、おみくじ人形はそれぞれ表情が異なり、季節によってさまざまなバリエーションで登場します。

桜や紫陽花などの名所としても有名。何度でも訪れて四季の移ろいを感じてみては。