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親子での体験がおすすめ!ひと味違ったおもしろアクティビティ「尼崎運河クルーズ」-兵庫テロワール旅-

  • 摂津(阪神)
  • 体験・学び

私がレポートします!

稿
吉川真理子テロワール研究員
女性
30代
兵庫県尼崎市
街歩き、料理
大学講師や尼崎市博物館職員を経て、現在あまがさき観光局で働いています。近代史が専門なので、フィールドワークも兼ねて尼崎の町を探索するのが趣味です。あまがさき観光局公式Instagram (@ama_kankou)にも時々登場して、尼崎のおすすめグルメやスポットを紹介しています。

 


「兵庫テロワールlab.」テロワール研究員レポート
食や文化を味わい楽しみ、それらが生まれたルーツや背景を探り、受け継いできた人の想いや技術に触れる。大地の恵みを堪能する“兵庫テロワール旅”の情報を、現地で体感した「テロワール研究員」の視点でお届けします。

 

映画のタイトルにもなった話題の「尼ロック」をめぐるクルーズ
手ぶらで魚釣りやBBQもできて、親子で一日たっぷり遊べます!

 

尼崎観光の新定番として注目度急上昇の「尼崎運河クルーズ」をご紹介します!

 

 

映画『あまろっく』で話題になった、日本最大級のパナマ式運河「尼ロック」をめぐる約60分間のクルーズで、潮風を感じながら隊長さんの軽妙なトークがきける、この夏イチオシのプランです!
手ぶらで魚釣りやBBQも一緒に体験できるので、夏休みに親子で体験するのにおすすめのアクティビティですよ。

 

 

クルーズの集合場所は、「尼崎市立魚つり公園」入口にある「武庫川渡船」事務所。
阪神武庫川駅から無料送迎(要予約)があります。
マイカーの場合は「尼崎市立魚つり公園」の駐車場を利用します。

 

 

 

事務所で受付をしたら、すぐそばの渡船乗り場で救命具を装着して乗船。
船長と隊長のご挨拶でクルーズスタート。お2人の軽妙な掛け合いがクルーズを盛り上げてくれます♪

 

 

まずは運河を目指して外海へ。潮風が気持ちいい~

 

 

運河を進んでいくと、目の前に次々と大きな工場が出現。
隊長がパネルを使いながら、立ち並ぶ工場でそれぞれ何が造られているかといった話をしてくれます。海からの社会見学って感じです。

 

 

工業地帯である尼崎の水域は、水環境が悪いと思われているかも知れませんが、現在の水質はとてもキレイ。水質浄化施設が造られるなど水環境の改善が積極的に行われ、今では漁場としても注目されているのだそう。
約85種類もの海産物が水揚げされ、ブリやスズキ、アジ、イワシ、真蛸など人気の寿司ネタはほとんど獲れるそうですよ。

 

 

工場地帯を通り過ぎると、「尼ロック」が見えてきます。
今春公開の映画『あまろっく』(主演:江口のりこさん・中条あやみさん)のタイトルにもなった「尼ロック」。正式名称は尼崎閘門(あまがさきこうもん)ですが、英語で閘門のことを lock gate ということから、尼ロックという愛称で呼ばれています。

 

 

クルーズでは、映画『あまろっく』に登場した場所もいくつかまわるので、映画を観てから参加すると楽しさ倍増です。

 

 

「尼ロック」は、昭和30年に日本で最初に造られた、日本最大級のパナマ運河方式の閘門 (こうもん)。
工場の地下水くみ上げによる地盤沈下が原因で、尼崎は市内の3分の1が海面より低い「ゼロメートル地帯」であることから、大雨が降ると川は氾濫し、度々町は浸水。
昭和25年の巨大台風で尼崎の南半分が浸水したことをきっかけに、全長12.4kmもの巨大防潮堤が建設され、その防潮堤の真ん中に位置し、高潮の被害から尼崎の町を守っているのが「尼ロック」なのです。

 

 

さらに、水位の違う海と運河の安全な船の航行を可能にする、船のエレベーターの役割も担っています。
一つ目の水門が開き、船が通過すると、水門が閉まります。
完全に閉まると、もう一方の水門が開き、海水が侵入。
水位がどんどん上がって、海面が揃うと船が進めるという仕組み。
船のエレベーターが体感できるなんて、本当に貴重な体験!
巨大な閘門を間近で見て、この尼ロックが尼崎の町を守ってくれているのだと実感します。

 

 

尼ロックを真ん中に記念撮影!
ここで写真を撮りたいとお願いすると、隊長も船長もノリノリでリクエストに応えてくれます。

 

 

 

いよいよ尼崎運河の中に突入です!
時折出現する橋はどれも位置が低くて、隊長の「当たる~」という声と共に頭を下げて通過。
なかなかスリルがあります。
ガスタンクをモチーフにした「であい橋」の前で2回目の記念撮影!

 

 

東堀、西堀、南堀、北堀、中堀と5つの堀がある運河の長さは6.9km。
現役の運河なので物資や製品を運搬する貨物船とも出合います。遠目ですが建設中の万博会場も見られます。

 

 

運河から外海に出ると、ゆっくり進むいわゆる観光クルーズ船という感じではなく、かなりの疾走感。スリルと爽快感が味わえて、童心に返りますよ(笑)
約60分のクルーズはとても楽しくて、あっという間に終了。

 

 

【おすすめ体験】尼崎運河クルーズツアー

 

クルーズ+BBQのプラン4,500円(税込)に参加したので、クルーズの後は魚釣り公園でBBQです。

 

 

 

BBQ広場は屋根付きなので、雨や日焼けの心配がないのがうれしい。授乳室もあるので乳幼児連れでも安心です。
基本のバーベキューセットはお肉の盛り合わせ。

 

 

追加メニューが用意されていて、野菜やごはんはオプションで注文できます。

 

 

食材や調味料などは用意されているので手ぶらでOK。火おこしや後片付けも不要です。

 


▲ 武庫川渡船提供

 

クルーズ+釣り+BBQのプランに参加すれば、クルーズの前に魚釣り体験ができて、BBQの時に釣った魚を炭火焼で一緒に食べられるのだそう。
尼崎市立魚つり公園は、大物から小物まで釣れる大人気の釣り場。

 

 


▲ 武庫川渡船提供

 

釣り具が用意されていて手ぶらで体験できるだけでなく、スタッフが同行して約1時間かけて丁寧にレクチャーしてくれるので、初心者や子供でも安心して挑戦できます。

 

 

武庫川渡船の社長・宮本さんは、祖父の代から尼崎の漁師という海の男。
釣り人が持ち帰らない魚を子ども食堂などに提供する「フィッシュシェアリング」、残った魚の骨を乾燥させたものを猫&犬の保護施設に提供するなど、尼崎の海と魚を大切にする社会活動を積極的に展開されています。尼崎運河クルーズもその一つで、尼崎の海を知って欲しいとの思いからスタート。

 

 


▲ 武庫川渡船提供

 

尼崎運河クルーズは、親子やファミリーでの参加者も多いそうです。
スリル&迫力があって面白いアクティビティなのはもちろん、他にはない貴重な学習もできるので、子どもとの夏旅や夏遊びプランにイチオシです!

 

【おすすめ体験】尼崎運河クルーズツアー

 

DATA:
◇ 武庫川渡船

TEL:06-6430-6519

 

【尼崎運河クルーズ】
開催期間(通常プラン):4/1~10/31
場所:尼崎市立魚つり公園(兵庫県尼崎市平左衛門町66)
料金:
・クルーズ ※乗船できるのは6歳以上
 大人(16歳以上)2,500円、小人(6歳~15歳)1,500円
・クルーズ+BBQ
 大人(16歳以上)4,500円、小人(6歳~15歳)3,500円
・クルーズ+釣り+BBQ(半日コース)
 大人(16歳以上)6,500円、小人(6歳~15歳)4,300円
※各プラン催行人数:2~12人
※予約・詳細は下記公式サイトへ
https://www.amagyo.com/ungacruise-top.html

 

【兵庫デスティネーションキャンペーン】

兵庫デスティネーションキャンペーン  アフターキャンペーン「未来へつなぐ 兵庫 夏の体験~兵庫テロワール旅~」

 

【HYOGO!ナビ WEBサイト 関連ページ】

安くて旨いグルメがいっぱい!600軒が軒を連ねる巨大な尼崎商店街

 

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掲載日:令和6年6月28日       グルメ 

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