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戦闘機「紫電改」の実物大模型展示や防空壕、シアターなど鶉野飛行場跡で“戦争遺跡めぐり” -兵庫テロワール旅-

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私がレポートします!

稿
えみかテロワール研究員
女性
30代
兵庫県市川町
ドラム、演劇
兵庫県内のテーマパークでMCやキャラクターショースタッフをしています。
加西市のローカルYouTube番組『加西突撃探検隊』のメンバーとしても活動中。のどかな田園風景の中をローカル鉄道が走り、歴史スポットも多い加西市は、のんびりゆったり旅するのにぴったりな町。女性の一人旅にもおすすめです。

 


「兵庫テロワールlab.」テロワール研究員レポート
食や文化を味わい楽しみ、それらが生まれたルーツや背景を探り、受け継いできた人の想いや技術に触れる。大地の恵みを堪能する“兵庫テロワール旅”の情報を、現地で体感した「テロワール研究員」の視点でお届けします。

 

姫路海軍航空隊「鶉野飛行場跡」地に、平和学習施設『soraかさい』が誕生
第二次世界大戦末期の戦闘機「紫電改」と、「九七式艦上攻撃機」の実物大模型を展示

 

兵庫県に、大規模な“戦争遺跡”があることをご存知ですか?
兵庫県の中央に位置する加西市には、旧日本海軍の飛行場「鶉野(うずらの)飛行場」の跡地があり、防空壕跡や爆弾庫跡などが点在しています。
今回は加西市の“戦争遺跡めぐり”をご紹介します。

 

 

「鶉野飛行場跡」は、第二次世界大戦の末期、1943年(昭和18年)に開隊した姫路海軍航空隊の飛行場跡。1200mものコンクリート製滑走路がほぼ当時のまま残っていて、全国でも貴重な戦跡です。

 

 

そんな飛行場跡地に2022年4月、平和学習施設『soraかさい』が誕生。周辺のフィールドミュージアムと併せ、“戦争遺跡めぐり”ができるようになりました。

 

 

『soraかさい』には、第二次世界大戦末期に造られていた旧日本海軍の戦闘機「紫電改(しでんかい)」と、この基地で練習機として使われていた「九七式艦上攻撃機」の実物大模型が展示されています。
『soraかさい』副施設長・芦田秀之さんにお話を聞きました。

 

《芦田さん談》『紫電改は鶉野飛行場に隣接していた川西航空機姫路製作所の鶉野工場で組み立てられていました』。

 

 

「紫電改」は駐機、「九七式艦上攻撃機」は吊るして飛行スタイル。
どちらも原寸大の模型で、『soraかさい』用に造られたものだそう。まるで本物みたいで迫力があります。

 

 

《芦田さん談》『紫電改は、スピードもパワーも“零戦”を上回る高性能な戦闘機で、“日本海軍最後の切り札”とも呼ばれたんです』。

 

 

機体近くにある階段を上がって2階から見ると、紫電改実物大模型の操縦席の計器類なども精巧につくられているのがわかります。飛ぶことはできないものの、移動はできるそうで、年に4回程度、外に出して屋外公開イベントも開催されています。

 

 

《芦田さん談》『姫路海軍航空隊はパイロット養成のための部隊でしたが、戦争末期には、こちらからも神風特別攻撃隊「白鷺隊(はくろたい)」が編成され、鶉野飛行場から待機基地である大分県宇佐市へ、さらに出撃基地である鹿児島県串良へ飛び立ちました。
彼らの特攻に使用されたのが吊り下がっている「九七式艦上攻撃機」。機体下部に800kgの爆弾を1発だけを吊るして出撃、沖縄近海で軍艦に体当たり攻撃をしました』。

 

 

館内奥にある「歴史ゾーン」には、神風特別攻撃隊「白鷺隊」の資料が展示されています。
10代~20代を中心とした、今の私より若い72人の隊員たちが、約80年前にこの地から飛び立ち、63人が命を落とされました。パラシュートに直筆で記された辞世の句に、心が痛くなりました。
「歴史ゾーン」では、鶉野飛行場建設開始から終戦までの約3年間の出来事が、ストーリー性のある映像で紹介されていて、とても分かりやすいです。

 


▲ 画像提供/神姫バスグループ共同事業体

 

ミュージアムに入った時はカッコいい飛行機にテンションが上がりましたが、順路を進み、その裏にある哀しい事実について知った後は、すべてが違って見えました。
子どもや乗り物好きが喜びそうな戦闘機をフックにすることで、幅広い人たちが気軽に訪れ、そこで鶉野で起こった史実を知り、平和について考えるという仕掛けは、素晴らしいと思います。

 

 

館内には、地場産のお土産が並ぶショップやカフェも併設されています。
写真は、人気No1の加西産野菜を使用した「soraバーガー」800円。

 

 

可愛いオリジナル商品もあります。写真は「紫電改キーホルダー」600円と「うずらのドロップス」500円。

 

 

巨大防空壕跡など南北3kmに戦争遺跡が点在

 

『soraかさい』の周辺には、戦争遺跡のフィールドミュージアムが広がっています。
必見は、巨大な地下防空壕を利用した「巨大防空壕シアター」。
小山に見えるようにカモフラージュされた地中に造られた基地最大の防空壕内が、シアターとして活用されています。

 

 

映し出されるのは、特攻隊「白鷺隊」の隊員たちが残した遺書を、CGを交えて紹介した約20分間の映像です。
「巨大防空壕シアター」は土日祝のみの公開で、有料チケットの購入が必要。詳細は『soraかさい』公式サイト(https://www.sorakasai.jp/)で確認を。

 

 

他にも、対空機銃座跡や爆弾庫跡、防空壕跡などが、『soraかさい』と北条鉄道法華口駅の間、約3kmに点在しているので、『soraかさい』や法華口駅でレンタサイクルすると便利です。

 

 

 

加西市公式アプリ「加西市歴史遺産群散策ナビ」を使うと、歴史遺産のマップ表示や説明が見られるほか、巨大防空壕跡や対空機銃座跡の内部の再現VRや3D映像による解説を見ることができます。
加西市観光協会に戦跡ガイド(有料)を申し込めば、防空壕跡や爆弾庫跡内の内部見学、平日でもシアター鑑賞もできるそうです。

DATA:
◇ soraかさい(指定管理者:神姫バスグループ共同事業体)

兵庫県加西市鶉野町2274-11
TEL:0790-49-8100
営業時間:9:00~18:00
休館日:毎月第2・4月曜(月曜が祝日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日
入館無料
https://www.sorakasai.jp/

 

◇ 加西市観光協会
兵庫県加西市鶉野町2274-11「soraかさい」内
TEL:0790-49-8200
https://kanko-kasai.com/

 

 ※記事中の価格はすべて税込みです。

 

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掲載日:令和5年10月13日

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