音声読み上げ

クチコミ

REVIEWS

【地元大学生レポート】姫路城すぐ近く!のどごしで味わう!?専門店のわらび餅  姫路・門藤の挑戦

  • 播磨
  • グルメ

私がレポートします!

稿
竹田陽
男性
20代
兵庫県明石市
音楽を聴く、映画鑑賞
姫路市の大学に通う学生です。大学に入るまではずっと明石市から出ずに育ってきており、現在姫路市は私にとって第二の故郷ともいえるほどなじみ深い、愛着のあるまちになっています。大学では軽音楽部に所属しており、ベースという楽器を演奏しています。

わらび餅専門店門藤の商品“3種の”小舟

 

こんにちは!私は姫路の大学に通う大学三年生です!今回、大の甘党で、外食の際メニューにあれば必ず注文するというわらび餅マニアの友人に、わらび餅の専門店門藤を紹介してもらいました!

わらび餅の専門店って聞いたことがないな...

調べてみると、WARABI-TAというわらび餅が入ったドリンク商品や、ミシュランシェフとのタイアップで生まれた「ぜいみ」という商品はわらび餅からは想像がつかないような「のどごし」を売りにしているようです。

これは思っていたよりも奥が深そうだ!というわけで、今回、わらび餅専門店門藤にお邪魔しました!

 

まるで別の食べ物!これが専門店のわらび餅の魅力...!!

 

まずはアクセス。JR姫路駅北口から姫路城に向かう御幸通りに入って10分ほど歩きます。

 

 

国道2号線を超えるとそこは本町商店街。そのまままっすぐ進みます。

 

 

通りの左手に藤の花のように鮮やかな紫の外観が見えてきました!ここがわらび餅専門店門藤の本店です!淡い紫色の外観と手前に設置されている縁台から和の落ち着いた印象を受けました!

 

わらび餅専門店門藤の外観

 

中に入ってみると、まず目に飛び込んできたのはカウンターテーブルの上部から枝垂れる藤の花の装飾!鮮やかな紫色が店内全体の木製の暖かな雰囲気とマッチしていて、華やかな印象を与えつつ、座るとどこかホッとできるような暖かみのある雰囲気を感じられ、とても美しかったです!

 

門藤店内のカウンターテーブルと藤の花の装飾

 

まずは気になっていたわらび餅ドリンクの商品であるWARABI-TAを注文!

 

わらび餅ドリンク商品“WARABI-TA”(750円)と藤の花

 

今回、私は抹茶ラテを注文!WARABI-TAは他にもいちごラテ、珈琲ラテ、焙じ茶ラテ、黒糖ミルクティーといった種類が販売されており、一緒に訪れた友人はそれぞれいちごラテと焙じ茶ラテを注文!

下に向かうにつれて深まっていく抹茶色のグラデーションが美しく、飲んでみるとさっぱりとした抹茶の味わいと、つるっとしたわらび餅の食感がマッチしていて、最後にはドリンクに溶けた生クリームによって濃厚な味へと変化するため、楽しみながら飲むことができました!

このWARABI-TAに入っているわらび餅はこの商品のためだけに作られたわらび餅で、弾力はあるのですが、通常のわらび餅よりも柔らかく、まるで流動体のような滑らかな仕上がりになっており、ちゃんとドリンクにあった形で製造されていました!!

 

3種類のきな粉の「ぜいみ」を楽しむことができる商品“3種の小舟”(550円)

 

次に3種類のきな粉がかかった「ぜいみ」を楽しむことができる商品“3種の小舟”を注文し、噂の「ぜいみ」をいただきます!

ぜいみとは、わらび餅を作るうえで重要となる本わらび粉の配合に関して長年試行錯誤を繰り返して完成した門藤の看板メニューであり、口に入れた瞬間にふわっと溶けるような感覚を楽しめる新感覚のわらび餅となっています!

ぜいみは写真のように三種類のきな粉のわらび餅に分けられており、写真の左からふくゆたか、黒ごま、深煎りとなっています!

 

購入した「ぜいみ」の実食

 

食べてみると...事前に調べたときにヒットした「のどごし」というワードの意味が一瞬で理解できました。口に入れた瞬間溶けるようなわらび餅、また、噛めばしっかりと弾力があり、さわやかな喉通りで食べることができました。思わず、これは最早わらび餅とは別の食べ物なんじゃないか...と感じてしまうほどまさに新感覚の商品!

 

専門店のわらび餅に感動したところで、では一体このわらび餅商品のおいしさはどこからきているのか、ここからはわらび餅専門店門藤について掘り下げていきます!

 

今回、門藤を運営している藤川さんにお話を伺うことができました。お店はご夫婦で経営されていて、ご主人が社長を務めているそうです。

 

まずは看板メニューであるぜいみについてお伺いしました!

 

ショーケースに飾られる“筥(はこ)ぜいみ” 3種類のきな粉が使用されている

 

「きな粉」に込められた一工夫

 

ぜいみに使われているきな粉は、すべて100%国産。
特に印象的だったのは、それぞれの味に合わせた素材の選び方と工夫の仕方でした。

「ふくゆたか」には、佐賀県産の高級大豆を使用し、大豆本来の甘みを最大限に活かす。

「黒ごま」では、ごまを砕いたものと粒のままのものをブレンドして、香ばしさと食感の両立を実現。

「深煎り」は、ふくゆたかよりもしっかり煎ることで、香り立ちを重視。

ただ香りや味を追求するのではなく、「どう食べてもらうか」を考えて工夫されていました。

 

また、わらび餅の保存方法についても驚きがありました。「冷蔵するとせっかくの食感が損なわれてしまうため、常温保存をお願いしています」とのこと。わらび餅への繊細な扱いに、驚きを隠せませんでした。

 

なぜ、門藤はわらび餅の専門店として経営したのか?

 

私がずっと疑問に思っていたことを藤川さんにぶつけてみました。
「なぜ、わらび餅一本で勝負しようと思ったのですか?」

 

「わらび餅の専門店を開いたのは、社長が全国のわらび餅を買って食べるほどの大のわらび餅好きだったのが一番の理由ですね」と語る藤川さん。

 

ショーケースに設置された「ぜいみ」の製造動画

 

「専門店にした理由は自分たちへの戒めでもあるんです。専門店のわらび餅がおいしくないってなったらダメでしょう。専門店を名乗ることであえて逃げ道をふさぎ、わらび餅と真摯に向き合う、極めるようにしているんです。」

 

人気のドリンク商品も“きっかけ”としての工夫

 

若い世代に人気のわらび餅ドリンク商品WARABI-TAについて、藤川さんはこう語っていました。

「WARABI-TAのような商品は、若い人たちが気軽に手に取ってくれる“入り口”なんです。でも、最終的に伝えたいのは、ぜいみのような本格的なわらび餅。その魅力を知ってもらえれば、流行が終わっても勝負できる自信があります」

 

店内に飾られた「ぜいみ」の紹介

 

自らにプレッシャーをかけてでも、“自分たちが本当に届けたいもの”と正面から向き合う姿勢からはただの好きを超えた強さ、専門店としての矜持、そして流行のドリンク商品を活用しながらも、本質はぶれていない。その姿勢からは、“流行を利用しても、流されない”強さを感じました。

 

わらび餅の奥深さと、門藤の“極める”姿勢に心を打たれて

 

今回の取材を通して、わらび餅がここまで奥深く、表現の幅が広いものだということに驚かされました。たしかに、専門店ならではの味や食感には感動しましたが、それ以上に強く心に残ったのは、門藤の方々の「妥協しない姿勢」と「専門店であることへの覚悟」でした。ただおいしいものをつくるのではなく、“わらび餅”という一つのジャンルに真剣に向き合い、自分たちにあえてプレッシャーをかけるような姿勢に、ものづくりに対する信念を感じました。

味にこだわるのはもちろん、素材や保存方法、商品を通してどう伝えるかにまで徹底してこだわり抜く姿勢は、単なるスイーツショップの枠を超えた、まさに“挑戦”でした。

今回の取材は、わらび餅という食べ物のイメージを大きく変えるとともに、何かを極めるとはどういうことなのかを肌で感じる、忘れられない体験になりました。

 

【わらび餅専門店 門藤 姫路総本店】

兵庫県姫路市本町68-24-1

電話番号│079-284-1318

 営業時間│3月-11月:11:00~18:00(不定休)

12月-2月:12:00~17:00(不定休)

 店舗HP│https://www.warabimochi-kadofuji.com/

情報は2025年8月時点でのものです。

投稿コメント

COMMENT

  • ※全て必須項目です。
  • ※メールアドレスが公開されることはありません。
  • ※いただいたコメントは承認後サイトに反映されます。
  • ※記事内で紹介しております各種施設やスポットに関するお問い合わせは、直接、施設やスポットにお問い合わせください。
  • ※コメントの内容が企業等の広告宣伝に関わるものなど、クチコミ情報に直接関係のない場合は承認をいたしかねますので、予めご了承ください。(その場合、コメント投稿者への通知も行いません)

コメント

お名前

メールアドレス

性別