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【姫路の老舗で和菓子作り】作って楽しい、見てかわいい、食べておいしい!地元女子大生による「杵屋」体験レポート

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  • 体験・学び

私がレポートします!

稿
ちーちゃん りんりん さーちゃん
女性
20代
姫路市
観葉植物集め、野球観戦、推し活
こんにちは!兵庫県立大学・社会デザイン系に通う3人組です。今回は、姫路城だけじゃない“姫路の魅力”を知っていただきたくて、市内の和菓子屋さんで和菓子づくり体験をしてきました。体験を通して感じた職人さんの想いや、姫路ならではの文化の温かさを、学生目線でお伝えしていきます。どうぞよろしくお願いします。

週末、なにする?甘い思い出をつくるなら、ここ!

 

「せっかくの週末、ちょっと特別なことがしたい」「友達と楽しく過ごせて、写真も映える体験ってないかな?」
そんなふうに思っている方にぜひおすすめしたいのが、姫路でできる“とっておきの甘い体験”です。

私たち女子大生3人も、「甘いお菓子が大好き!」「いつもと違うことをやってみたい!」という気持ちから、姫路駅から徒歩圏内にある老舗和菓子店《杵屋 二階町本店》の「和菓子作り体験」に参加して、初めての和菓子作りに挑戦!

果たしてどんな体験になったのか、たっぷりレポートします!

 

 

歴史の味にふれる。お侍さんも和菓子好きだったって本当?

 

さっそく店内に入ると、清潔感のある明るい店内は、歩き疲れた身体をやさしく包み込むような、ほっと落ち着く空間が広がっていました。入ってすぐにあるショーケースには美味しそうなケーキや和菓子が並んでいて、見ているだけで胸が高鳴ります!

 

 

体験は、和菓子の歴史と姫路の菓子文化についてのレクチャーからスタート。

驚いたのは、和菓子文化が育った当時、茶道や和菓子は“男性のたしなみ”とされていたこと。お侍さんが刀を外し、頭を下げて小さな茶室に入ることで、階級を超えた平等なコミュニケーションが生まれていた…そんなお話を聞いて、ぐっと世界観に引き込まれました。

また、姫路の和菓子は江戸から連れてきた職人によって生み出された「華やかさ」が特徴。京都のしっとり系とはまた違う、見た目も楽しい和菓子が多いそうです。

 

江戸時代後期の大名で、徳川家の譜代大名として将軍を補佐する重要な役職にも就いていた姫路城主の酒井忠以(さかいただざね)と、出雲松江藩の藩主でありながら茶人としても名高い松平不昧(まつだいらふまい)は、茶の湯や和菓子を通じて交流があったとされています。

二人がやり取りをしていた当時の手紙には、現代の絵文字のように頭を下げる様子が描かれたイラストも残されており、「お堅いイメージだったお侍さんも、実は和菓子を楽しんでいたのかも」と想像すると、なんだかほっこりしました。

 

 

いざ、挑戦!個性が出る和菓子作り

 

今回作ったのは、季節の和菓子3種――「朝顔」「なでしこ」「打ち水」。

 

まずは、乾燥した餡の生地を手でこねてしっとりとさせる作業から始まります。見た目は同じような素材でも、こねていくうちに指先の感触が変わってくるのが面白く、「職人さんはこうやって手の感覚で状態を見極めているんだな」と実感しました。

 

最初に挑戦したのは「朝顔」。お手本はこちらです。

 

 

白と紫の生地を平らにしてこしあんを包み、布巾で軽く絞ると花のつぼみに。

 

 

でも、実際にやってみると……それぞれ違う形に!一緒に行ったりんりんは短めな形に、さーちゃんは細長くしっぽのような形に、私はつぼみの内が深い形になりました!他にも、丸すぎたり、絞り跡が残っていたり。思いがけず私たちの“個性”がにじみ出るのが、逆に楽しかったです!

 

 

次の「なでしこ」は、へらを使って5枚の花びらを表現する手法に挑戦。お手本はこちらです。

 

 

真っすぐに跡をつけるのは案外難しく、さらに“円を描くように跡をつける”という上級者向けのテクニックにもチャレンジしました。同じ間隔で線を付けるのは、ホールケーキを5等分する感覚と似ていて、「花びらの大きさがバラバラで、花に見えない!」「変な形になっちゃった~」とみんな奮闘しながら楽しみました。

 

 

 

最後の「打ち水」のお手本はこちら。

 

 

「打ち水」は、白と水色の生地を重ねて網に押し当て、こまかく落ちた生地をあんこにまとわせて仕上げるという、これまでとはまったく違った手法でした。

生地が網をすり抜けるときの指先の感覚や、バラバラの粒がだんだんと一つの形にまとまっていく様子が新鮮で、とても楽しかったです。難しさの中にも面白さがあり、最後まで夢中になって作ることができました。

 

 

 

 

先生はとても明るく、優しい雰囲気の方で、作業中も「上手にできてるね!」とあたたかい声をかけてくれるので、その一言に思わず笑顔になってしまい、緊張していた気持ちもすぐにほぐれました。

打ち水の粒を集めるときには、「お箸を奥に刺すように使うと、もっとしっかりくっつくよ」と丁寧にコツを教えてくださり、初心者の私でも安心して楽しむことができました。先生との会話のおかげで、体験者全員が終始和やかな雰囲気の中、体験が進んでいきました!

 

味わいも思い出も、ぎゅっと詰まったご褒美タイム

 

作った和菓子は、専用の箱に入れて持ち帰ることができました。

「せっかくきれいにできたから、誰かに見せたい!」と思える完成度で、冷凍保存すれば数日持つとのこと。自分だけじゃなく、大切な人にも分けたくなる美しさです。

 

 

私たちは、立ててもらった抹茶と一緒に、自分たちで作った和菓子を店内でいただくことにしました。

 

 

「抹茶と和菓子」という響きだけでも心がときめきますが、今回はそれが“自分たちの手作り”となると、わくわく感も増します!

出来たての和菓子は、見た目の可愛らしさはもちろん、口に入れた瞬間にほどけるようなやさしい甘さが広がり、抹茶のほろ苦さと絶妙に調和していました。お茶の香りがふわっと鼻に抜けて、心まで落ち着くような感覚に。思わず「おいしい〜!」と声がこぼれるほど、格別のひとときでした。

 

 

「楽しい・おいしい・かわいい」がぜんぶそろった和菓子体験!

 

「和菓子って、こんなに面白いんだ!」
今回の体験を通して、そう思えたのが一番の発見でした。
作って楽しい、見てかわいい、食べておいしい――三拍子そろった大満足の時間!

初めてでも先生が優しく教えてくれるので安心で、和菓子や姫路の文化も知ることができて、新しい世界が広がった気がしました。

「食べるための和菓子」が、「つくる楽しみ」と「知るおもしろさ」に変わったこの体験。
店内の温かい雰囲気、丁寧な説明、そして職人技に触れることで、五感すべてで“姫路の和菓子文化”を味わえました。
甘いもの好きの友達と行けば、思い出にもばっちり残るはずです。

姫路で「何しようかな〜」って思ったら、ぜひこの和菓子体験、候補に入れてみてくださいね!

 

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