かつて鉱山の街として繁栄を極めた朝来市・生野の近代化遺産をバーチャル・リアリティ(VR)で体験してみよう!
兵庫県の中央部に位置し、戦国から江戸時代にかけて三英傑として名高い、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康らが支配し発展した、生野銀山。閉山した今でもその痕跡を見学することができ、訪れる人々を圧倒しています。
この生野地域の近代化遺産をVR化しましたので、是非体感してみてください。
※生野銀山(現地)では、GINZAN BOYZによる多言語解説付きのAR(拡張現実)体験もできます。
◇ 特設サイト:【日本語】【英語】【簡体字】【繁体字】【韓国語】【フランス語】
◇ 甲社宅(旧生野鉱山職員宿舎)【360度バーチャルツアー】
生野鉱山に赴任した官史・技術者のために建設された官舎で、7・8・9号は1876年(明治9年)に建てられました。19号の建設時期ははっきりとしていませんが、1896年(明治29年)に三菱合資会社に払い下げられる前後に建てられたものと考えられており、他の棟とは間取りが異なっています。
社宅を取り巻く土塀には、江戸時代のカラミ石が用いられています。カラミ石は鉱石から銀や銅などを製錬した後に出る鉱滓を成形した鉱山町独特の素材で、生野に現存する職員住宅のなかでも最も古く日本近代の生活様式を残す貴重な遺構です。なお、9・19号には宿泊することができます。
▶ https://my.matterport.com/show/?m=kDUfWwRz3Eo
◇ 旧浅田邸【360度バーチャルツアー】
旧浅田邸は1932年(昭和7年)に建てられた浅田養蔵の旧邸です。浅田家は、江戸時代から代々続いた地役人で、明治時代には生野鉱山とともに、日本の近代化に貢献しました。
鉱山民営化に際しての御下賜金の交渉や播但鉄道の開発などに尽力し、生野銀行の初代頭取も務めた父・貞次郎の志を継ぎ、生野の発展に力を注いだことで知られています。
その建物は風格のある木造2階建て。ゆるやかな弧を描く入母屋屋根、玄関屋根に付けられた懸魚、玄関の式台、三角屋根にスクラッチタイル外壁の洋館など、生野に残る民家としては、珍しい様式が施されています。
▶ https://my.matterport.com/show/?m=sWQBMeuMHp4
◇ 桑田家住宅主屋【360度バーチャルツアー】
江戸時代に代官のもとで、生野を管轄していた地役人の住宅であったと言われている桑田家住宅。発見された棟札から1824年(文政7年)に建てられたことが判明しました。
敷地には、地域固有の生野瓦による切妻屋根を持つ主屋のほか、土蔵と土蔵に附属した離れ、浴室、便所があり、建物の前面には前庭を取っています。
土間や柱、小屋組などの構造部分が残る建物は江戸時代の鉱山に勤める地役人の生活を知る上で全国的にも貴重で、地域を超えた重要性を持つ可能性もあります。
▶ https://my.matterport.com/show/?m=Fa9hx99WdNQ
◇ 生野鉱山本部【フォトグラメトリ】
現在も三菱マテリアル株式会社生野事業所が稼働するこの場所は、明治初年から生野鉱山の本部が置かれ、鉱山経営の中枢施設が建てられました。正門をくぐってすぐ見える平屋建て、煉瓦造りの白い建物は中門休憩所と呼ばれ、見張り所・モーター室として使用されていました。外壁はモルタルで覆われていますが、レンガの積み方は短辺と長辺が交互に並ぶイギリス積み。その奥に見える寄棟屋根の建物がオリバーフォルター室(旧熔鉱所)です。明治23年頃に建設された工場だとされています。
左手奥には旧混こう所が今も現役の建物として使用されています。明治8年に製鉱工場として、フランス人技師・ムーセらの設計により建てられました。生野鉱山で最も古く、規模の大きい施設です。煉瓦造りの2階建て、基礎は石造りの建物で昭和30年に改装されて総合事務所となりました。現在はモルタルで補強され見ることはできませんが、壁面はフランス積みのレンガ仕上げとなっています。2階の窓枠部分で竣工当時のレンガ積みを見ることができます。
▶ https://store.hacosco.com/movies/4d7e9fc8-cedd-464f-97b5-ac46a64452d9
◇ 生野銀山【フォトグラメトリ】
江戸時代、幕府直轄領として栄えた生野は、ひとつの巨大都市を形成していました。山中だけで数千人の人々が働き、採掘以降の工程で働く人や関係者の家族なども含めると数万人の人々が生活していた場所、それが生野銀山でした。鉱石を掘り出す作業は順番に、探鉱、測量、産出量の予測、採鉱、運搬となりますが、それ以外に鉱石の検査、労務管理、排水、換気作業、坑道維持のための支柱作りなどがあり、それらは多くの人々の分業によって成り立っていました。
1868年(明治元年)には日本最初の官営鉱山となり、明治日本の近代化を支えました。
▶ https://store.hacosco.com/movies/7e5b0ed7-20e8-4b2e-a1d2-33f5dc7006ac
◇ 日下旅館【フォトグラメトリ】
明治から大正時代にかけて、生野鉱山隆盛の痕跡を今に伝える旧旅館。
1909年(明治42年)大金を投じ木造2階建として建築された後、裏の座敷が造られ、1921年(大正10年)に3階が増築されました。
壁の空気穴や鬼瓦など、細やかな装飾がいたるところに施されています。
完成当時、南は姫路から北は城崎の広域にかけて3階建の建物は2軒しか無かったといわれています。
鉱山の影響によって、地域にもたらす富がいかに莫大であったかがうかがえる建築物です。
▶ https://skfb.ly/oVZxz
◇ 旧海崎医院【360度バーチャルツアー】
生野銀山での労働者を治療しつづけた、旧海崎医院。
1887年(明治20年)頃に建てられたと言われています。
大きくはない医院棟ですが、西洋建築と日本建築が融合した、明治時代の美を今に伝える価値の高い建築物です。
待合室は板敷きに漆喰塗、天井を見上げると絵師が長い時間をかけて描いた、ボタンやアサガオなどの花や小鳥、太陽、月などの画が遺されています。
屋根には、その色合いから、「赤瓦」 ともいわれる生野瓦が使われており、独特の味わいを醸しだしています。
▶ https://my.matterport.com/show/?m=jckG2US8nSh
◇ 特設サイト:【日本語】【英語】【簡体字】【繁体字】【韓国語】【フランス語】
【HYOGO!ナビ WEBサイト 関連ページ】
◇ 国の有形文化財「旧摩耶観光ホテル」が、フォートナイト、メタバース、VRで体験できる!
◇ 非公開エリアも公開中!世界遺産 姫路城を臨場感のあるバーチャルリアリティで!【360°VR体験】
◇ 【360°VR体験】竹田城跡と城下町を臨場感のあるバーチャルリアリティで!
◇ 【360°VRとAR体験】源平ゆかりの古刹として全国的に知られている須磨寺を360度VRとAR(仮想現実)体験!
◇ 神戸市兵庫区の近代化遺産を360度ぐるっとVR体験!【360°VR体験】
掲載日:令和7年8月1日