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祝!文化庁「100年フード」認定 おでん入りのお好み焼き⁉「高砂にくてん」-兵庫テロワール旅-

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私がレポートします!

稿
おーやテロワール研究員
男性
20代
兵庫県播磨町
マンガ、野球観戦
高砂市の職員として広報広聴を担当しています。おいしいものを食べることが大好きです。高砂ならではのお店やユニークなスポットをたくさん発見して、みなさんにお伝えしたいと思います。

 


「兵庫テロワールlab.」テロワール研究員レポート
食や文化を味わい楽しみ、それらが生まれたルーツや背景を探り、受け継いできた人の想いや技術に触れる。大地の恵みを堪能する“兵庫テロワール旅”の情報を、現地で体感した「テロワール研究員」の視点でお届けします。

 

B-1グランプリにも度々登場した高砂名物のB級グルメ「高砂にくてん」
お好み焼きの中に、牛すじ煮込みやじゃがいもなどのおでんの具が入ってます!

 

「高砂にくてん」が文化庁の『100年フード』に認定されました‼
名前から、「肉の天ぷら」や「にんにく」なんかに良く間違えられますが、違います。
B-1グランプリにも何度も出場した高砂の名物グルメで、中におでんが入った変化球のお好み焼きです!
歴史を知ればより深く味わえる(笑)ということで、まずは『高砂にくてんの会』会長で、「クローバー」店主の石角進一さんにお話を聞きました。

 

 

《石角さん談》『「高砂にくてん」は、大阪のお好み焼きとは違って、生地が薄く、中に甘辛く煮込んだ牛すじ肉やこんにゃく、じゃがいもが入ってます』。

 

なぜお好み焼きに牛すじ肉やじゃがいもを入れるようになったんですか?

 

《石角さん談》『高砂市で昭和初期から食べられてるんですが、おでんの残りを小麦粉の生地に入れて焼いたのが始まりです。
地元の老舗肉店のご店主曰く、昭和初期、この辺りではまだ豚肉は食べてなくて、肉と言えば牛肉だったそうです。だから、豚肉を入れて焼く、今の一般的なお好み焼きはまだなかったので、お好み焼きにおでんの具を入れたというわけではないんですよ』。

 

 

つまり、「高砂にくてん」ってお好み焼きより古い食べ物なんですね。
こういうお好み焼きの元祖というか、前身みたいなものが各地にあって、広島焼きやもんじゃ焼きなどご当地のお好み焼きができたようです。

 

《石角さん談》『おでんってたくさん作るから次の日も残るけど、食べ続けると飽きるから、いわゆる味変でしょうね(笑)。昔は子供のおやつでもあったので、駄菓子屋で作っていて、おでん鍋の中から好きな具を選んで、焼いてもらう感じやったんですよ』。

 

「にくてん」という名前の由来は?

 

《石角さん談》『色んな説があるんですけど、牛すじ肉の「にく」と、天かすの「てん」から来てるという由来が地元ではよく知られてます』。

 

 

作る工程を見せてもらうと、クレープのような薄い生地の上に、大きなじゃがいもを乗せ、さらにキャベツ、牛すじ煮込み、こんにゃく、天かすが積み上げられていきます。
お好み焼きのように混ぜてから焼くのではなく、重ねていくんですね。

 

 

生地がパリッと香ばしくなるまで焼いたら、ひっくり返します。キャベツがしんなりしたら半分に折り、ソースを塗って完成!

 

 

焼き立てを頂きました!
薄いのに生地がすごくモチモチで、甘めのソースが食欲をそそります。牛すじ肉の煮込みやこんにゃく、じゃがいもと、色んな食感と味が面白くて、食べ応えも十分!
値段が580円(税込)とリーズナブルなのも最高です。

 

 

 

マスコミにも度々登場する、高砂にくてんの老舗「ミナミ」

 

もう一軒、ご紹介します!
1968年創業のお好み焼き店「ミナミ」です。
「高砂にくてんの会」の前身である「高砂にくてん喰わん会」会長のお店で、テレビなどマスコミにも度々登場する有名店です。

 

 

「ミナミ」には、オーソドックスな「高砂にくてん」のほか、アレンジメニューも揃っています。

 

 

定番の「高砂にくてん」600円と、一番人気という「ミナミにくてん」980円を焼いてもらいました。※価格は税込

 

 

 

「高砂にくてん」は、じゃがいも、キャベツ、牛すじ煮込み、こんにゃく、天かす。
「ミナミにくてん」は、じゃがいも無し。キャベツ、牛すじ煮込み、こんにゃく、天かす、さらに豚肉と卵が載り、大きさは「高砂にくてん」の倍ほどあります。
じゃがいもが食べられない人向けに生まれたメニューだそう。

 

 

「高砂にくてん」は半分に折り曲げて、「ミナミにくてん」は分厚いので折り曲げずにそのまま。出来上がり!
「牛すじは和牛にこだわっています。じゃがいもは、すじ煮込みの煮汁で炊くんですが、じっくり煮込むので煮崩れしにくい北海道産の黄爵(とうや)を使っています」。

 

 

 

実食です!
すじ煮込みもこんにゃくもたっぷりで、具だくさん。
「高砂にくてん」は、ゴロゴロ入った大きめのじゃがいものホクホク感が特に絶妙で、めちゃくちゃ旨い!
ガツンとたっぷり食べたい時は「ミナミにくてん」がおすすめです。

 

僕は、B-1グランプリで「高砂にくてん」の存在は知ってたんですが、実際に食べたのは高砂市で働き始めてから。今では大好物になりました。
お好み焼きにおでんを入れるって、「別々に食べた方がいいやん」って思うかも知れませんが、一緒になると別物の美味しさになるんです!

 

 

『高砂にくてんの会』参加店舗は市内に8店舗あり、「高砂にくてんMAP」も用意されています。駅前の観光案内所などでももらえるので、にくてんめぐりや食べ比べも楽しいと思います!

 

DATA:
◇ クローバー

兵庫県高砂市緑丘2-1-40 イオン高砂店(アスパ高砂)1F
Tel:079-444-3003
営業時間:10:00~20:00
定休日:年中無休 

 

◇ ミナミ
兵庫県高砂市荒井町中新町6-25
Tel:079-442-4846
営業時間:11:00~14:00(LO13:30)、17:00~21:00(LO20:30)
定休日:火曜 ※イベント出店等により土日休みの場合あり

 

◇ 高砂市観光交流ビューロー
兵庫県高砂市高砂町今津町533-1
Tel:079-441-8076
営業時間:10:00~17:00
年中無休(年末年始:12月29日~1月3日以外)
https://www.takasago-tavb.com/

 

※記事中の価格はすべて税込みです。

 

【兵庫テロワール旅 関連情報】

兵庫ならではのテロワールを体験できる“おすすめツアー”をご紹介

海ホタル鑑賞会と夏のカキをメインにした西播磨なぎさ会席(宿泊プラン)

 

 

瀬戸内の多島美と海の幸をまとめて体感できるプラン。姫路城を訪れる観光客(主にシニア層)をターゲットに、瀬戸内沿岸部の魅力である「絶景風呂」と「夏が旬!瀬戸内産の岩ガキ」(粒が大きくぷりぷりで味が濃厚)を自然のままレモンを添えてお召し上がりいただきます。金曜日お泊まりの方には、宿泊者限定!海ホタルの鑑賞会を実施します。

 

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詳しくはこちら:https://www.hyogo-tourism.jp/terroir/lab/

 

 

Instagramで専用ハッシュタグ「#兵庫テロワール旅」が付いた投稿の中から、lab.事務局が「これぞテロワール!」と感じた投稿を毎週1件程度公式アカウントにリポスト(再投稿)。公式アカウントにてリポストされた回数(3回、5回、7回)に応じて、もれなくテロワール賞品をプレゼントします。是非ご投稿ください。※事務局よりDMにてプレゼントの送付についてご連絡させていただきます。

 

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掲載日:令和5年5月26日       グルメ 

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