関西ウォーカー編集長×日本旅行カリスマ添乗員 平田進也 対談「兵庫は今、ごこく豊穣」

兵庫・神戸をこよなく愛する関西ウォーカー編集長と、日本旅行のカリスマ添乗員。
兵庫五国の名所やグルメを知り尽くした2人が兵庫の魅力を熱く語り合う!

海の幸も山の幸もそろう兵庫はまさに日本のグルメの中枢!

城崎温泉は約1300年の歴史を持つ、日本でも屈指の人気を誇る温泉街。

城崎温泉は約1300年の歴史を持つ、日本でも屈指の人気を誇る温泉街。

平田
兵庫が素晴らしいのは日本海と瀬戸内海など海に囲まれていて、なんと言っても海の幸が豊富なことですね! 瀬戸内は鯛やタコ、穴子、日本海ならカニとかも捕れる。お米も山田錦という逸品があるし、スイーツもレベルが高い。いろんなグルメが集約されているところが、兵庫の魅力だと思います。
篠原
おっしゃるとおりなんでもそろうし、しかも全国に誇れるものが本当にいっぱいありますね。
平田
僕は本気で兵庫が日本のグルメの中枢だと思ってるんです。これだけおいしいものがそろう立地条件の所は、ほかにはそうそうないですよ。
篠原
食べ物以外でも例えば温泉も多いし、見どころが各地にいっぱいあります。僕は特に城崎温泉や湯村温泉が好きなんです。昨年も行きましたが現地で味わった但馬牛のステーキはやっぱり格別でした。
平田
城崎ならやっぱり但馬の港からふんだんに上がってくるおいしい松葉ガニも外せないです。柳並木の温泉情緒たっぷりの城崎で食べるというのが、カニの魅力を10倍にも跳ね上がらせると思います。なかでも「やなぎ荘」というお宿はちょっと変わってて、カニを塩で包んで1時間ほどかけて焼き上げる「かにかまくら」というのが名物なんです。これが絶品でね、死ぬまでに一回は味わっておくべきです(笑)。
篠原
それは僕も聞いたことのない食べ方ですね。今度行ったらぜひいただいてみたいです。
平田
あと、あまり知られてないと思いますが近くの香美町ではチョウザメの養殖もしてるんです。これを知った時なんと素晴らしいと感動して、思わずキャビアを但馬牛にのせていただいたことがあるんです。すごい贅沢かも知れませんけど、そういった非日常を味わえるのが旅なんですね。
篠原
その場所でしか味わえないものを、新鮮なうちにいただけるのはまさに旅の醍醐味。そんな贅沢ができる兵庫ってやっぱりすごいですよね。

兵庫旅のおみやげにしたいおすすめの逸品。

篠原
神戸市内に住んでいると最近よく外国の方に道を聞かれるんですが、だいたい皆さん神戸ビーフが楽しめる店を探してらっしゃるんです。海外にも通じるブランド力の高いグルメが多いのも兵庫の特徴ですね。
平田
淡路島産のタマネギも全国に誇れるブランドだと思います。糖度が高くて本当においしいです。ぜひおみやげに購入していただきたい! 僕、淡路は食と花の〝お祝いの島〟だと思ってるんです。花博が開催されたこともあり、カーネーションとかお祝いにピッタリな花がたくさんありますよね。食も明石の鯛とか淡路のサワラなどが有名で、これでお祝いするのが最高です。
篠原
僕はおみやげなら日本酒をオススメしたいです。兵庫はいい酒を生み出す条件がそろっていて、各地に酒蔵があるんですよね。どこもおいしいですが、姫路にある「龍力(たつりき)」は、一度味わってからハマりましたね。
平田
それを忘れてた!(笑いながら固い握手)僕も初めて飲んだ時は、あまりのおいしさに倒れるかと思いましたよ(笑)。
篠原
兵庫のスイーツもおみやげに買っていくと喜ばれますよね。女性やお子さんはもちろん、男性もとりこにする人気スイーツが多いですよね。
平田
僕はボックサンの「カシミアチーズケーキ」をオススメしたい。本当に、まるでカシミヤのようなとろける食感でひと口食べると口いっぱいにチーズの風味が広がるんです。若い方はもちろん、年配の方にももってこいです。

じっくり各地を巡って兵庫だからできる感動体験を!

お互いが語る兵庫の魅力に共感し、がっちり握手する2人。平田氏いわく、レベルが高いグルメが楽しめる兵庫は、ツアーを組むのに「最高の所」。参加したお客さんの満足度も高いとか。

お互いが語る兵庫の魅力に共感し、がっちり握手する2人。平田氏いわく、レベルが高いグルメが楽しめる兵庫は、ツアーを組むのに「最高の所」。参加したお客さんの満足度も高いとか。

篠原
兵庫を旅するのにオススメのすべらないプランとかってあるんですか?
平田
いくつもあるんですよ。全部を言いたいところですが、あえて兵庫県の方も知らないような意外な所を一つ挙げるなら、先ほども出てきた淡路島。南あわじ市にまるで根昆布か!というぐらいトロトロでツルツルな美人の湯が自慢の「淡路島うずしお温泉 うめ丸」という旅館があるんです。鳴門大橋を見ながらの入浴は最高です。で、また、ここの鯛やレタスをしゃぶしゃぶにして味わう「玉ねぎフォンデュ鯛しゃぶしゃぶ」という料理もクセになるほど旨いんですよ。
篠原
それはぜひ行ってみたいですね。実はほかにも僕が気になってるところがあるんです。朝来では生野銀山で働いてらっしゃった方が、寮とか宿舎とかで食べていたハヤシライスがすごくおいしくて、それを復活させた「生野ハヤシライス」が名物になりつつあるそうですね。これ、すごくいい話だなと思うんです。食べることでその土地への感謝の気持ちだったりとか文化に対するリスペクト感とか、物語を想像しながら味わうとおいしさも違ってきますよね。
平田
まさにそのとおり。なぜここに来たかというような物語もお客さんに伝えた方が旅の深みは出るんですよね。旅行は移動ではないんです、感動なんですよ。来てよかったなという。異国情緒漂う神戸や世界遺産の姫路城がある姫路はもちろん、自然の雄大さを感じさせる日本海の山陰海岸ジオパーク、満天の星が広がる佐用町、パノラマに広がる海を見ながら温泉を楽しめる赤穂など、兵庫には物語があり感動的な体験をできる場所がいっぱいあります。そんな場所で、そこでしか味わえない逸品を味わえばおいしさも倍増するはず。この機会にぜひ兵庫の魅力を満喫してほしいですね。でもいっぱい見どころがありすぎて、全部堪能するには1泊2泊では足りないかも。10日はかけて巡ってみてください(笑)。

おすすめグルメをcheck!

MAP

篠原 賢太郎
関西ウォーカー編集長 篠原 賢太郎
神戸の魅力にハマり神戸に居を構えて8年。関西ウォーカー編集長となる以前は、神戸ウォーカー編集長を務めたこともある。プライベートでも2年連続で城崎温泉へ行っていて、最近は湯村温泉の素朴でほっこり落ち着ける雰囲気にハマっている。編集部でも指折りの日本酒好き。
平田進也
日本旅行カリスマ添乗員 平田進也
1980年、日本旅行に入社。ユニークなキャラクターで多数のテレビ番組に出演し、カリスマ添乗員として親しまれている。豊富な経験と巧みな話術を生かした「平田進也と行くツアー」には毎回申込が殺到するほどの人気ぶり。現在は赤穂観光大使としても活躍している。