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2026.01.01
ひょうご観光本部
令和8年新春メッセージ ひょうご観光本部 理事長
冬の兵庫でのどかにあったかく

あけましておめでとうございます。2026年、令和8年の幕が上がりました。昨年は神戸空港が念願の国際化を果たし、大阪関西万博が開かれるなど大きな節目が重なった年でした。訪日外国人数も2年続けて史上最多を更新しました。観光集客の面では、収穫の年だったといえるでしょう。
今年は、神戸空港国際化の誘客効果が初めて通年であらわれるのですが、大規模な集客の仕掛けとしては一休みする年になりました。日中関係の緊張によるマイナス影響もいまのところ避けられそうにありません。となると今年は、中国を除くインバウンド市場の開拓を進めつつ、量の拡大よりむしろ、次の飛躍に向けた地固めに力を注ぐべき年になるかと思われます。
地固めの基本は、テロワール、フィールドパビリオン、ウェルネス、ゴルフなど兵庫の豊かな資源を魅力あるツーリズム商品に仕立て上げることです。神戸空港に国際定期便の就航が始まる2030年ごろに向けて、神戸を発着地とした訪日外国人にとっての旅の価値を高めること、来年5月に開かれる「ワールドマスターズゲームズ2027関西」の受け入れ準備を本格化させること、などは直面する課題です。
この「ワールドマスターズゲームズ関西」は本来、2021年に開かれる予定でした。コロナのパンデミックで延期され、6年待ってようやく開催を迎えるのです。私は2017年、オークランド大会が開かれているニュージーランドを訪ねました。世界106の国・地域から、登録された選手とサポーターだけで3万人近く。皆さん1週間から2週間は滞在するとのことで、夫婦や家族連れが、競技のあとのナイトライフ、食やお酒を楽しむ姿がまちにあふれていました。
関西大会は参加者が150の国・地域から5万人という過去最大の規模を目指しています。関西一円に分散はしますが、兵庫にも大きなにぎわいをもたらしてくれることは間違いありません。
万博後に予想されたしばしの閑散に対応して、兵庫県はいま「アゲていこう、冬兵庫」をテーマにした「ひょうご五国周遊バスツアー」への助成や、首都圏を対象にした誘客キャンペーンを2月末まで展開中です。
オーバーツーリズムにはなってはいません。くつろげます。冬の兵庫はのどかにあったかく、皆さんをお待ちしています。
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