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2024.01.04

ひょうご観光本部

令和6年新春メッセージ ひょうご観光本部 理事長

テロワールに花開くフィールドパビリオン

 

 

 目を疑う惨事が続き、29年前の神戸を思い起こさずにはおれない令和6年の年明けになってしまいました。能登半島地震で不幸にも犠牲になられた方、被災された多くの皆さまに、お悔やみとお見舞いを申し上げます。事態はなお切迫しています。お役に立てそうなことを行動に移そうと思います。

 新年のご挨拶を申し上げます。昨年7~9月にJR旅客6社と展開した「兵庫デスティネーション・キャンペーン(DC)」では、兵庫をお訪ねいただき、あるいは旅行や宿泊商品づくりにご尽力いただき、ありがとうございました。データからは国内誘客にかなりの効果があったと読み取れます。しかしそれ以上に、その土地ならではの食材を使い、他では味わえない料理と地元の酒を、その由来と共にお客様に提供し、地域の歴史、産業、生活文化、芸能芸術、要するに地域の人々とつながることで、滞在時間の長い、再訪意欲ふくらむ旅をつくり出そうー、多くの関係者がそう努力したことが、かけがえもなく貴重なことだったように思えます。私たちはそうしたおもてなしを「兵庫テロワール旅」と名付けました。地域の自然と人々の営みにどっかと根差すサスティナビリティーな旅の創造は、必ず将来、安定した成果をもたらすに違いありません。

 加えて、力強い味方が登場しました。2025年の大阪・関西万博に向けて兵庫県が認定を進める「ひょうごフィールドパビリオン」です。兵庫テロワール旅で宿泊や飲食とつなごうとした地域の営みそのものが、訪れる人を歓迎する現場のパビリオンとして集約され、力強く発信され始めたのです。コロナ禍の時代に観光本部がはぐくんできた体験型プログラムが多く含まれることもうれしいことです。テロワールとは土壌あるいは固有の風土を意味するフランス語です。今年、そして次に来たる万博の年。兵庫五国の豊かなテロワールにはぐくまれ、多彩な花を咲かせた「フィールドパビリオン」に国内外から多くの人が訪れる。その夢の実現に向けて、今年はホップに続くステップの年になります。

 昨年のデスティネーション・キャンペーンに続き、今年夏にはアフターDCを展開します。インバウンド誘客も本番です。お客さま一人当たり消費額の増に重きを置いた、持続可能な拡大を目指します。

 兵庫は上質で奥深い旅を提供します。歴史的な万博前年でもあります。災害を乗り越えて、実り多い年にしたいと願ってやみません。

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