古代の播磨はどんなふう?

四コマ漫画で古代の播磨を知ろう!

古代の播磨人はどんな暮らしをしていたの?どんなものを食べていたの?

風土っ記んな人々 遠矢美緒 vol.4「今夜は歌垣ナイト!」 「今夜は歌垣ナイト!」1コマ 「今夜は歌垣ナイト!」2コマ 「今夜は歌垣ナイト!」3コマ 「今夜は歌垣ナイト!」4コマ

婚姻と恋愛

1.“イイ男”かどうかは歌でわかる!?

古代の一般民衆の配偶者選びの場として「歌垣」というものがあります。これは神祭りの宴で若い男女が恋の歌を交わすという、神事や祭礼と結びついた呪術儀礼のひとつ。
歌を交わすといっても、「あなたに一目惚れしちゃいました!」と想いを伝えるだけじゃないんです。男性からの「誘い歌」に対して、女性はそれを一旦はねつけて「謎かけ歌」を返します。つまり、歌を通してQ&Aを繰り返すことで、相手の器の大きさや、人となりを見抜くということですね。時には老人たちが面白おかしく“恋の指南”を歌うこともあったといい、それは盛り上がったことでしょう。

2.風土記の恋愛@〜妻の呪術に完敗〜

播磨国風土記にも、男女の恋愛事情が記されているものがいくつかあります。伊和大神と玉津姫神(たまつひめのみこと)。このふたりは、土地の奪い合いという大きな夫婦喧嘩をしていました。そんな折、妻の玉津姫神はものすごい呪術の力を発揮します。鹿を生け捕りし、腹を割いてその血に稲の種を蒔くと、なんと一晩で苗が育ち、そのまま田植えを行なってしまったのです。この呪術の奇跡を前に、もはや自ら離縁して去るしかなかった伊和大神。夫婦喧嘩の結末は、妻の呪術の勝利だったようです。

3.風土記の恋愛A〜天皇の純愛〜

もうひとつ紹介しましょう。印南別嬢(いなみのわきいらつめ)に心を奪われた景行天皇は、大和からはるばる彼女の住む播磨へやって来ます。ところが、天皇といえども恋の道は簡単ではありませんでした。渡し守には嫌がらせをうけ、ようやく播磨に入ったかと思うと、印南別嬢は島に身を隠してしまったのです。ついに想いが通じると、ふたりは結婚し、天皇は大和に帰ることなく播磨で暮らします。しかし、幸せな日々も束の間、印南別嬢が亡くなってしまうのです。
その後も景行天皇は、妻が亡くなった川でとれた鮎は口にせず、二人の思い出の場所に宮を造るなど、愛を貫いたと言われています。

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